筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院
人文社会科学研究群人文学学位プログラム

Subprogram in Linguistics

Staff

Yusuke Tanaka

Studies of Japanese Language Education, Japanese Linguistics, Studies of Kokugo Education

研究内容・研究課題

概要

当研究室では、ことばと文化を通じた共創世界の実現のために、次の3つの研究に取り組んでいます。

  1. 多文化共生:外国人受け入れと共生のための政策提言/社会の多様化に対応するケア・サポートの実践/メディア分析を用いたことばと共生をめぐる世論形成過程の解明
  2. 日本語日本文化教育:子どもや就労者や留学生などの対象別日本語教育コースの開発/日本語教育と国語教育のためのコーパスと教材の開発/探究活動型教育プログラムの開発
  3. 国際文化交流:日本と諸外国との国際文化交流史の分析/国際理解教育のためのプログラム開発/当事者の証言デジタルアーカイブの構築
関連SDGs

Quality Education / Sustainable Cities and Communities / Partnership

研究テーマ・トピック

子どものための日本語教育 / 地域日本語教育 / 日本語教材分析 / 海外の日本語教育 / 国内の日本語教育 / 探究活動型日本語教育 / コーパス分析 / アカデミックジャパニーズ / ビジネスジャパニーズ / 語彙分析 / 文型分析 / 言語政策 / 国際文化交流史 / 日本語教育史 / デジタル教材開発

受託研究・共同研究*例
  • 日本学術振興会科学研究費助成事業・基盤研究A「文章の語彙レベルの学習者適合度の判定方法の開発―日本語教育・国語教育への応用―」2023年4月-2028年3月(研究代表者:松下達彦)
  • 日本学術振興会科学研究費助成事業・基盤研究C「帰国・外国人児童のための国語教科書コーパス開発とJSL語彙シラバスの実証的研究」2022年4月-2027年3月(研究代表者:田中祐輔)
  • 外務省委託事業「新たな在留資格『特定技能』広報に関する企画・制作等業務」2023年10月-2024年3月(受託代表者:日テレアックスオン)
  • 公益財団法人I-O DATA財団研究開発助成「ICTを活用した日本語難民児童向け言語支援システムの実証的研究―国内外初等教育機関向けアプリケーション型教材の開発を通して―」2024年4月-2025年3月(研究代表者:田中祐輔)
  • 博報堂教育財団・児童教育実践についての研究助成「帰国・外国人児童日本語支援プログラムに関する総合的研究」2022年4月 - 2024年3月(研究代表者:田中祐輔)
  • 国立国語研究所共同研究プロジェクト「多言語・多文化社会における言語問題に関する研究」プロジェクト研究員(研究代表者:朝日祥之)
  • 国立国語研究所共同研究プロジェクト「大規模日常会話コーパスに基づく話し言葉の多角的研究」国立国語研究所共同研究プロジェクト・プロジェクト研究員(研究代表者:小磯花絵)

研究室紹介

当研究室では、ことばと文化を通じた共創世界の実現のために、日本語教育学・日本語学・国語教育学の観点から、語彙・文法の計量分析、コースデザインと教材利用、コーパス分析と開発、国内外の日本語教育の現状調査、日本語教育史の理解、日本語教科書開発、JSL児童や留学生やビジネスパーソンへの日本語教育実践、探究活動型日本語教育など、通時的・共時的視点と質的・量的分析手法から多角的にアプローチし、理論と実践の両面から研究活動を行っています。同時に、アプリケーション型教材や、Web型データベース、映像アーカイブといった比較的新しい媒体を用いたアウトリーチ活動、さらには、日本語教育を通した国際文化交流と持続可能な多文化共生社会構築のための総合的考察にも取り組んでいます。

ゼミ生の過去の研究テーマ*例
やさしい日本語
  • 「地方自治体におけるやさしい日本語の運用に関する研究」
  • 「やさしい日本語の使用実態と課題に関する研究」
  • 「多文化共生社会における『やさしい落語』研究」
JSL児童生徒等
  • 「小学校におけるJSL児童への日本語指導に関する実証的研究」
  • 「夜間中学における日本語教育に関する研究」
  • 「外国につながる子どもたちの就学に関する取り組みと課題―集住地域と散在地域との比較から―」
言語政策・多文化共生
  • 「言語政策の国際比較研究」
  • 「技能実習制度に関する実証的研究―暮らしとつながりに着目したフィールド調査を中心に―」
  • 「埼玉県における働き手の多様化と外国人労働者問題―多文化共生社会の実現に向けて―」
コーパス
  • 「COSMOSを用いたNHK for School国語番組の語彙分析」
  • 「初級日本語学習者への敬語教育手法の実態とその改善に関する研究―日常生活場面に着目した教科書分析と会話コーパスの調査を通して―」
  • 「日本語のオノマトペ考察―外国人学習者の習得と日中オノマトペ比較―」
国際化・国際交流
  • 「スポーツの国際化と言語問題」
  • 「オーストラリアの日本語教育に関する研究」
  • 「愛知県の国際化と外国人労働者」
文化・サブカルチャー
  • 「日本語教育における言語指導と文化的要素の関係」
  • 「サブカルチャーと日本語教育」
教育史
  • 「キリスト教宣教師への日本語教育に関する研究―フランシスコ・ザビエルの日本語学習法―」
ICT・デジタル教材
  • 「相互型オンライン日本語学習支援システムに関する研究―“HiNative”を対象とした動機付けモデルの調査から―」
ゼミ生の進路*例
  • 主な就職先:日本航空 / 法務省 / 東京都庁 / 東京ガス / 文京区役所 /柏市役所 / パナソニック / コカ・コーラボトラーズ / エン・ジャパン / サンリオエンターテイメント / 高等学校(国語科教諭) / 国内外日本語教育機関 など
  • 主な進学先:国内外大学院(言語学・日本語教育学・メディア研究など)

メッセージ

当研究室では多様性を重視しています。筑波大学は勿論のこと、他大学や海外からの受験や、日本語学や日本語教育以外の専門の方、現職教員や社会人の方、また、出産や育児などの事情でキャリアを一時的に中断された方で改めて研究に取り組む方などの受験も歓迎します。ことばと文化を通じた共創世界の実現のために研究と実践に取り組みたい方々のご参加をお待ちしております。

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